旦那様はアスペルガー妻はADHD

ADHD をもつKyoちゃんとアスペルガー症候群をもつteru さんの夫婦の日記

実行機能障害

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私がAD HDで困っている事の1つが何かする途中に頭が止まってしまうことである。特に家事をしている途中にフリーズしてしまって今までしていた事を忘れてしまう。これについてはメモリーの問題だと思っていた。だからメモリーの補強のほうに力を入れていたが、なんとなく思うほどうまくいかなかった。現実を過ごすのに私は頭にある動画再生のフイルムを回している。私の行動のタイムラインを動作させている。しかしそのフイルムが止まってしまうのだ。視覚記憶の問題とばかり思っていたが、視覚情報処理の問題及び遂行機能機能の問題だ。自分が生きるドラマは、一時停止が多く穴ぼこだらけ。その分達成感も薄くなり、やったという感覚がない。学生時代から丸暗記科目は好きだったが、数学など頭で物事を操作する科目が苦手だった。自閉症の療育で使われるTEACCHプログラムはこれに使えないだろうか?

旦那様はアスペルガー

旦那様とはADHD自助グループで出会った。そして私達は紆余曲折を経て交際し、やがて同棲するようになった。ふと、一緒に生活し始めると同じ障害でも全く違う。発達障害って大体そんなものだが、彼の場合私にはない規則性がしっかりある。手順や規則を守る規則性がどうしても定着できないのが私の悩みであり、それはADHDの特性だと思ってたので、不思議に思ってた。結婚を機会に旦那も私と同じ病院に一緒に通こととなった。受診をするうちに主治医が私と旦那の訴える問題が全く違うと疑問を感じたらしい。しばらくして、旦那はアスペルガー症候群と診断された。旦那様は作業に取り掛かることができない。開始ができないのだ。しかし作業を開始し始めると次は終えることができない。私は彼に比べたら取り掛かりは早いがその作業をやり続けることができない。旦那さんは一旦身に付いた規則をずっと守ることができるが、私はその時の手順や規則は気分によってその時決めると言う感じだ。欲求に関しても全く違う。私は色々な欲求が多いが、旦那はあまり欲求というものがわからないと言う。感情も私は感情に正直であるが旦那様は感情というものがあまり湧かず自分の感情がよくわからないと言う。モバイルゲームをする時は真剣な眼差しを見せるがパソコンに向かって会社の残りの仕事を家出するときはまるでロゴブロックを組み立てる子供のような顔をしてさっさとやっていく。朝、今日中に出さなければいけない報告書を作成していたが、仕事がうまい具合に切り上げられることができず遅刻をしてしまう。どうせやるなら、会社でやればそれでいいのに。
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ホワイトノイズ

「雑念」というのが私の敵らしい。
しかし、雑念は見えるものでもないし、どれが「雑念」なのかもよく意識できない。今やるべきこと事から時計の音や雑音で気がそれまた作業に戻ると私は「雑念」の中に居る。そして作業は止まる。私の頭の中は無意識に何かが湧き続け作業を邪魔する。自分の一番困っている事は作業が急にストップし今何をしていたのかを忘れてしまう。ADHD の主要症状である。

手順表とか使って外部記憶で補っても、いろんな事が刺激によって湧き上がったらどれに注意を向ければいいのか混乱する。注意の移動にも問題がある。ADHDの「雑念」による混乱状態をどうにかするためにするためにホワイトノイズが助けになる時がある。頭の中の雑念をかき消すのである。これで、飛躍的に作業がはかどることがある。今はスマートフォンのアプリで、ホワイトノイズを流すアプリがあるので、イヤホンで流すのもいい。


Phase4 Mobile「White Noise HQ: 無料ホワイトノイズ - ノイズ軽減、睡眠改善、集中力向上を可能にする自然なアンビエントサウンド」

ただ家の中ではいいが家の外では体裁が悪いという難点はある。また、耐性がつくような気がするので時に逆の耳栓イヤーマフなど手を変えてみる。

創作欲求...模様替えを繰り返し続ける片付けられない女

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家計簿アプリを入れて家計を見渡せば、収納用品の費用にとんでもなくかかっていることに気がつく。私は片付けをしているつもりが、ただひたすら模様替えをしていたのだ。そして、システムを作ったと思ったら、そのシステムを壊し新たなシステムを作り変える。物の定位置を考えて作ることは出来てもその状態を維持できない。どうしても変えてしまうのだ。もっともっと、整理のしやすいやり方があると思って永遠に片づかないのである。そのくせ、もっと、シンプルに物を少なくと追求している。知らず知らず創作になっている。恐ろしい。